検査事務所便り

 

性能検査における事例紹介③

 

 

 ボイラー・圧力容器の運用管理において、ちょっとした気遣いが機器の寿命延長に効果を及ぼすことがります。「炉筒煙管ボイラー」「圧力容器」で参考となるような事例を紹介します。今後の設備管理の参考にしてください。 

1.炉筒煙管ボイラーの煙管

 ボイラーを長い間停止した場合、給水配管内部の発錆が進行し、ボイラーを起動した際その錆が缶水に流入し内部で付着堆積します。缶水の水管理が良いのに煙管上面等に腐食(点食)が発生してしまうことがあります(デポジットアタック)。 

 ※起動時の給水配管の錆びが付着し腐食

 

【対策】

 長く給水配管を使用しなかった場合には、充分な配管フラッシングを行い錆びを除去した後に排水を始める。迅速な缶水の水質管理が期待できる。

2.炉筒煙管ボイラーの水柱管

 水面計・水柱管の内部の下側で腐食が進行することがあります。水面計・水柱管上部からの蒸気が冷却・凝縮されることで内部pHが低下することが腐食を進行します。ボイラー缶水pHが11程度であっても8~11時間経過すればpH7程度まで低下してしまうことがあります。

 

 ※水柱管下部の内部腐食状況

 

【対策】

 一日一回以上行う水面測定装置機能点検の際に、充分なブロー時間をとることでpHの保持に努めるか(水面計・水柱管の内部水を入れ替えるくらい)、一日の機能点検回数を増やす(2~3回)ことで腐食の環境を抑制する。

3.貯湯槽の配管

 ステンレス貯湯槽の接続配管(ブッシング、ソケット等)に鉄材が使用されており、電食が進行することがある。槽の内側から配管内部を覗くと錆びコブが配管を閉塞気味にしている。ねじソケット・ブッシングで電食が進行した際には地震等で折損する恐れもあります。

【対策】

 貯湯槽の場合は、保温箇所が多く接続配管に異材が使用されているか否かは内部から確認し把握する必要がある。腐食の進行状況に注意し時機をみて同種材料に交換する。

4.屋外の圧力容器

 屋外設置の圧力容器は、接続配管の本体側の付根等に雨水が侵入し外部腐食が発生しやすい。


 

 

【対策】

 状態が確認し易いような保温施工に改善し(見える化)、防食塗装を行うとともに定期的な点検を心がける。

 

愛知支部からのお知らせ

学生対象のボイラー実技講習・取扱技能講習(小規模ボイラー)が

開催されております!

 日本ボイラ協会愛知支部3階講習会場において、学生対象の「ボイラー実技講習」「ボイラー取扱技能講習」が猛暑の中、開催されております。ボイラー実技講習の最終日は終了証が交付されます。そして2級ボイラー技士試験(国家資格)に合格すると2級ボイラー技士免許が交付されます。ボイラー取扱技能講習については最終日に実施される修了試験に合格すると「小規模ボイラー」の運転等の取り扱いが可能になる「資格証明証」が交付されます。

 コロナ渦でも夏休みを利用して特に熱心な生徒が就職に有利になるための資格取得を目指し、暑さに負けず講義を真剣に聴講しておりました。

 また、当支部では要望に応じて、各校へ出張しての講習も行っております。夏休みに入って直ぐに県内の高校においてボイラー取扱技能講習(在学生対象の出張講習)が開催されました。感染症対策として消毒、検温、講師・生徒のソーシャルディスタンス、空調による室内換気・窓解放などの徹底した万全の体制のもとでの開催でした。

 レギュラー講習、出張講習とも受講した生徒から安心できたと高評価を頂き、支部としてさらに講習の資質、安全対策の向上に努めていきたいと思っております。

 学生を対象とした講習会は、冬休み時期にも開催しますので、御参加をお待ちしております。


ボイラー実技講習(学科)

ボイラー実技講習(実技)



ボイラー実技講習 終了証授与式

ボイラー取扱技能講習


 

ボイラー取扱技能講習

(県内 学校にて出張講習)

 

ボイラー取扱技能講習

(県内 学校にて出張講習)


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