新 年 の 御 挨 拶

                         知労働局長 代田 雅彦 

 

新春を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。

  愛知労働局の行政運営に対する 一般社団法人日本ボイラ協会 愛知支部の会員の皆様の日頃からの御理解と御協力に改めて御礼申し上げますとともに、令和5年の年頭に当たり、今年一年の所信の一端を述べさせていただきます。

  

 本県では、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、有効求人倍率(季節調整値)は、令和2年9月に1.02倍まで低下しましたが、令和3年1月以降、基幹産業である自動車関連産業を中心に幅広い産業で生産活動の回復の動きがあるといったことを基本的な背景として、求人については業種による差異はあるものの、持ち直しの動きが広がりつつあり、雇用情勢は改善の基調を維持しています。令和4年10月の有効求人倍率(季節調整値)は1.44倍となっております。

 直近では、半導体を始めとする部品の供給制約、原材料価格の高騰、物価上昇、円安等、さらには、新型コロナウィルス感染症が様々な面で影響を及ぼし得ることから、これらの状況について、引き続き注意する必要があると認識しています。

 当局といたしましては、常に労働市場の動きに目を配り、地域の労働市場に応じた求人の確保を行うとともに、求職者に対しては、丁寧な職業相談を行うなど、求人者及び求職者に寄り添った、マッチング促進に一層努めてまいります。

  さて、愛知労働局管内の労働災害は11月末現在で30人もの方の尊い生命が失われ、休業4日以上の死傷者数につきましても、11月末現在で9,438人と前年同期と比べて46.2%の大幅の増加を示しています。

 このうち、ボイラー又は圧力容器に起因する休業4日以上の災害は2件発生し、いずれも高温の液体に接触して火傷を負ったものでした。

 ボイラー等に起因する労働災害を防止するためには、ボイラー等の適正な運転・管理が必要であり、そのためボイラー等の点検・整備などを的確に実施していくことが必要不可欠と考えております。

 ボイラーや圧力容器は、内部に危険源である高温、高圧のエネルギーを有しており、どのような安全対策をを講じようとも危なさが存在していることから、残留リスクに対する管理が重要です。

 ボイラー等の事故を撲滅するためには、関係労働者への作業手順の徹底、有資格者による取扱い、法定点検の励行等は元より、異常処置を含む点検や整備、作業内容変更時等にリスクアセスメントを実施することは、非常に重要な事項となりますので、確実に実施していただきますようお願いいたします。

  愛知労働局においては、労働災害防止対策について、これまで「危なさと向き合おう」のキャッチフレーズの下でリスクアセスメントの正しい理解を進めてまいりましたが、今年度からこれを発展させ、生産性や品質の向上と安全性の向上を一体的に図る「安全経営あいち」の推進に取り組むとともに、「労働者の心身の健康確保のための総合的な対策」の周知を図り、安全で安心して働くことのできる職場環境の実現に向け各施策を推進してまいります。 

  また、働き方改革関連法の遵守・定着に向けて、時間外労働の上限規制、年5日の年次有給休暇の確実な取得義務、労働時間の状況把握義務及び同一労働同一賃金等の遵守状況を確認し、関係法令の丁寧な説明に努め、改善に資する情報を提供する等、必要な指導と支援を引き続き行ってまいります。 

  本年も多様な課題に適切に対応していく所存ですので、皆様のご支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。

 本年が皆様にとってより良い年になるよう衷心より祈念いたしまして、年頭の御挨拶といたします。

新 年 の ご 挨 拶

   (一社)日本ボイラ協会 愛知支部 支部長 棚橋 昭 

 あけましておめでとうございます。

 新年を迎えるにたり一言ご挨拶申し上げます。

 旧年中は、愛知支部会員の皆様方には当支部の業務運営に格別なご理解とご協力を賜り心よりお礼申し上げます。

 さて、日本経済は、原材料価格の高騰、円安、半導体不足、更には新型コロナウイルス感染拡大による影響等、まだ本格的な回復に向けては予断を許さない状況にあります。

 また、私ども取り巻く環境は「カーボンニュートラル」によるガスから電化への転換が急速に進み、今後も厳しい事業環境が進むと予想されます。

 しかしながら、利便性が高いボイラーが完全に無くなるわけではなく、「安全・安心」を提供する当協会の役割や社会への貢献は、今後も不変だと思っております。

 このような厳しい状況下ではありますが、愛知支部は昨年9月に名古屋市名東区の新しい講習会場に移転いたしました。受講生の皆様には、既に新しい講習会場での講習会を受講して頂いており、今後も継続してボイラー等の知識習得を通じて「事故防止・労働災害防止」にも結び付ける事業を心機一転して実施してまいります。

 皆様に継続して信頼頂くためにも「安全・安心」に繋がる安定した業務運営を実施してまいる所存でございますので、今後も引き続き愛知支部会員の皆様方のお力添えを頂戴したくよろしくお願い申し上げます。

 最後になりましたが、新しい年が明るく充実した実り多き年になることを祈念するとともに、皆様方の発展とご多幸を願い新年のご挨拶とさせていただきます。

 新 年 の ご 挨 拶

 (一社)日本ボイラ協会中部検査事務所 所長 小森 英樹           

 新年明けましておめでとうございます。

 愛知支部会員の皆様には、検査・検定業務をはじめとして、何かとご支援ご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

 愛知県内での検査対象のボイラー及び第一種圧力容器に関して、昨年においても、幸いにも大きな事故も無く、検査・検定業務を順調に追行できましたことは、皆様方のお陰と感謝申し上げる次第です。 

 昨年を振り返りますと、新型コロナウイルスの感染状況は、第6波、7波、8波と激しい波が度々襲いかかってきました。この間、ウイルスはより感染力の強い異変株に置き換わっていったため、感染拡大規模の変化やスピードも速く、様々な分野でクラスターも多数発生しました。感染が長期間に渡っていることで、対応への疲れもあると思いますが、「3密の回避」、「マスクの着用」、「手洗いの励行」など、基本的な感染防止対策は、引き続き徹底していかなければと思っております。

さて、中部検査事務所(愛知県、岐阜県、三重県)においての検査状況ですが、製造時等検査数は3%の増加、性能検査数は約2%の減少、個別検定におきましてはほぼ前年並みとなっています。この傾向は全国的に見てもほぼ同様であります。

この様な中、検査員の高齢化も進み、検査検定業務の計画に厳しい状況が続いており、会員の皆様にもご迷惑をお掛けしている所ですが、いかなる状況であれ、企業で働く方々の安全を確保することは当然で、極めて重要であると認識し、私どもボイラー・圧力容器を検査するものは、その仕事を通じて、これに応えていかなければならないと肝に銘じて、皆様の信頼を得るよう、日々、検査業務を誠実にこなしていくよう努めてまいりたいと考えています。

最後になりましたが、本年も愛知支部の皆様にとって輝かしい年でありますようご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

【中部検査事務所職員】

  統括所長  小森 英樹           検査技師    松本 秀二
   統括次長  伊藤 寿朗       大澤 伴治
     鈴木 孝典      三原 貴光
  主任検査技師  土屋 幸一      岡  丈芳
  副主任検査技師  河村 泰宏      書 記  直井 計子
  検査技師  小松 邦喜    〃  下村 利恵
     山下 昭二      塩野 結
      〃  橋本 光基      
     倉田 雅史    監査技師   久保田 修

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